沈黙の臓器

肝臓は、沈黙する臓器と言われるほど、異変を感じ取りにくい部位であると言えるでしょう。
身体の臓器の中でも、再生能力や代償能力に優れているため、ダメージを受けたとしても、すぐに機能回復する為、中々症状の把握が難しいのです。
健康診断などでは、肝機能の状態を把握するためにしばしば採血検査が行われます。
肝臓から血液に流れだした物質の増減を数値化することで、肝機能の状態を把握出来るのです。

多くの人が自分の健康を計る手段として用いるのが健康診断です。
普段から不摂生な生活をしている自覚のある人は、よく注意してほしいのが、その平均の値です。
着眼すべき単位として挙げられるのが、ASTとALTとなっており、全ての病院に共通してこれらの情報を元に症状について把握しています。
肝機能の状態を計る値で、症状が出にくいという肝臓の異常を教えてくれるのがASTとALTです。
AST・ALTは細胞内で作られる酵素のです。
主に幹細胞に存在し、エネルギー代謝やアミノ酸の代謝で活躍しています。
何か肝臓がダメージを受けて細胞が破壊されると、血液中にALTが流れだし、その数値の高さで肝臓の障害の度合いを測ります。
しかし、ASTは肝臓以外の臓器にもあり、AST値のみが高いなら、肝臓以外に以上がある場合も考えられるので、必ずASTとALTふたつの値を基準にしています。
ASTは31 IU/L以上、ALTは31 IU/L以上で肝細胞が障害を受けていると言われています。

また、数値以外でも、肝臓の状態を把握する方法があります。
例えば、顔や手の平が黄色くなるという症状です。
黄疸と呼ばれるもので、濃い黄色であるほど重症度が高い事を示します。
また、慢性的になると黄色に黒みがかかってくると言われています。
その他の代表的な症状として、爪に縦の筋が出ることが挙げられます。
しかし、このような自覚症状が出る時にはもうすでに肝機能の状態はかなり悪いものである事が多いです。
数値を意識して、常日頃から肝臓に優しい生活を送る事が大事です。

肝臓のダメージとなる生活習慣として最も知られているのは、飲酒です。
肝機能の悪化には、脂質や糖質の多い食生活がまず挙げられます。
普段から肝臓の数値を指摘されている人は、飲酒の量を調節すると、みるみる下がったという声も聞かれます。
生活が数値にダイレクトに反応するので、常に健康診断などで肝機能の数値に気をつけていれば健康を意識でき、便利なとも言えます。

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